自分の親父は戦時中生まれ。
元々は小学校の教員をしていました。
「自分が教員になれたのは本のお陰」
焼け野原の時代に生まれても、本が有ったからこそ、沢山の勉強が出来て今の自分がいる。
そんか本に対してリスペクトの気持ちを込めて教員を辞め本屋を開業する事になり、
店名を
「フレンド書房」
と名付けました。
開業も自分の産まれた歳で42年間の営業でした。
自分はそんな親父の背中を見て、
「書店は継げないが、看板だけは継ごう」
と言う思いで、自分の店もフレンド書房にしました。
飲食店なのに屋号が本屋。
「マスターは余程、本が好きなの?」
って聞かれる時もあれば、
「腑に落ちない」
やら
「店名が本屋だから紛らわしい」
酷い人は
「店名が本屋だから客が来ないんだよ!!」
とか、未だに散々言われます。
でも、自分は親父を馬鹿にすんじゃねーよ。
って言う反骨心から
「フレンド書房」
と言う店名にこだわっています。
自分が開業する際に、一番嬉しかったのは親父を知っている方々から、
「良くやった!!」
と、沢山のお褒めの言葉を頂きました。
店を作って頂いた業者(実は個人では簡単には受けてくれない物凄い大手なんです)の社長さんからも
「ただの工事では無く、そういう親子のストーリーが有るからこそ、ウチも工事を引き受けます」
と言って頂けました。
北口本店は閉店しますが、南口店の当店は灯りを灯し続けます。
親父を知っている方は、時間が有りましたら、店の方に顔を出して頂けたら本当に嬉しいです。
これまで長きに渡りまして、皆様のご支援、心より感謝申し上げます。
フレンド書房 南口支店
比留間 塁